雪月桜(月) 2017-06-17 22:28:12 |
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「これ、任務の時拾って持ったままだったので、大事なものでしょ?」
アレンが差し出してきたのは、先日任務中に無くした使い慣れている髪紐だった。
いったいどこで落としたのかと思っていたが、アレンが持っていたらしい。
「そうか、確かに俺のだ」
笑顔を浮かべるアレンの手から髪紐を受け取り、確認をするとどうやら間違いなさそうだ。
諦めていた物が手元に戻るのは嬉しい。
今ならば、アレンに何らかの礼をしても良いかもしれない。
「…礼は何がいい」
「お、お礼ですか?」
間を置いて告げた神田の言葉に、アレンは驚きの声をあげた。
だがアレンからの言葉は、受け取れない物だった。
「んー、じゃあモヤシ呼び禁止!で」
「はぁ?モヤシはモヤシだろうが」
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