雪月桜(月) 2017-06-17 22:28:12 |
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ラビは強引に神田を引き寄せ抱きしめる。
「ユウ、俺の恋人になってほしい」
神田の耳元で囁いた言葉は、甘く切ない。
懇願にも祈りにも似た言葉に、神田は力を込めラビから離れ答える。
「…そういう事は、相手の目を見て言うべきだろうが」
こんな時ですら真面目な神田に、ラビは苦笑いを浮かべた。
「ユウは真面目すぎさ…それで、返事は?」
「……俺もお前が、ラビが好きだ。…それぐらい、察しろ」
視線を逸らし告げた神田の言葉はいかにも彼らしく、ラビは再び神田を抱きしめる。
「なぁユウ、返事の代わりにユウからキスして…それで納得するから」
ラビの提案に神田の頬が薄紅となった。
羞恥で戸惑う神田をラビは優しく見つめる。
不意に神田がラビの襟を掴み引き寄せた。
勢い良く重なる唇、神田の薄く開いた口元から漏れる吐息が、口付けを表す。
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