雪月桜(月) 2017-06-17 22:28:12 |
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「初めは…お前に言われて考えるようにしていた。俺が、お前をどう思っているか、意識するよう努力した…」
神田の言葉は、ラビの心に重く優しく響く。
ラビの気持ちに答えるよう、本気で向き合ってくれてきた事が伝わる。
静かに耳を傾けるラビに、神田は言葉を繋ぐ。
「だが、気づいたら俺は、意識せずともお前の事が気になるようになって、任務の時もお前が教団にいない時もお前を思うようになっていた。お前がもやしや他の奴と親しくしていると苛ついたり、嫌な気分になった…」
徒然とラビへの思いを語っていたが、不意に神田の声が解ける。
声を解いた神田は、ラビの瞳を見つめ一思いに告げた。
「俺は、恋愛というものが良くわからないが、この気持ちが好きと言うものなら、俺はお前の恋人になりたいと思う」
神田の瞳は羞恥に潤み、ラビの理性を脅かす。
「ありがとな、俺を好きになってくれて。俺もユウが好きさ。改めて言わせてほしい」
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