雪月桜(月) 2017-06-17 22:28:12 |
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神田の言葉にラビの鼓動が速度を上げる。
隣にいる神田には聞こえないとは思うが、意識せずにいられない。
告白の返事を聞きたい気持ちと、今すぐ逃げ出したい気持ちがラビの心に入り交じる。
「あれから、俺なりにお前の事を考えてみた」
「そっか、ありがとな」
神田の言葉にラビは苦笑を交える。
ユウがラビの事を考えてくれた。
ラビの気持ちに向き合ってくれた。
それはあの時、告白するまで得られなかったもので、今少しでもラビを意識している。
だからこのあとの言葉がどのようなものでも、ラビは受け止めたいと思う。
受け入れられない答えでも、受け止める事はしたい。
そんなラビの気持ちに呼応するよう、神田の喉から答えが溢れた。
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