： 間際で微笑む忘却よ ）

ほんとに 、国木田君は人使いが荒いなあ 。

（シトシトと己の気持ちを表すかの様な雨の中 、右手で傘を差し左手では凄まじい量のお使い内容が書かれた紙を持ちながら態とらしく深い溜め息一つ吐き捨てて。何故こんな事をする羽目になったかと言えば原因は全て自分の所為らしく 、何か悪い事をしたかなとすっとぼけては見たもののこの有様。気分は最悪最低 、なんて重い足取りで目的地へ向かっている最中 、ふと目に入って来た光景に今迄の憂鬱さは何処へ行ったのだろうか 、花が咲く様な笑顔を見せ何の迷いも無くお使いの紙をぐしゃりと潰し。突然の雨にやられたのか髪は濡れ 、顔を伏せる憂いを帯びた其の姿は己が心中を望みたくなる程の美しさ。瞳を輝かせながら彼女へ近寄ればにっこりと笑みを浮かべて心中勧誘 。）

＿＿＿ 可愛らしい御嬢さん 、如何やらお困りの様で 。きっとこの雨は川を増水させるだけで中々止みはしないだろうね 、なら一層の事入水してみると言うのは如何だろう？うん 、流石私 いい案だ 。



（ PF及び絡み文の投下感謝致します！合わないだなんて箇所は一切有りませんので此の儘御返事させて頂きました 。不束者では有りますが改めて宜しくお願い致しますね！）