猫さん 2017-05-20 18:00:41 |
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――……。(背筋を真直ぐに伸ばして凛と澄ました様な体制で、好意を無碍にする事と綺麗なハンカチを踏んで汚す罪悪感を天秤にかけ罪悪感が無くなる方を選択した事が間違いだったとでも言うような彼のいじけ具合に口角をより落としてオロオロと困惑するように視線を泳がせて、顔を覗き込まれて嫌かと問われればより言葉は喉を通らずに留まり右に左に、上に下にと行き場の無い視線の先がうろちょろと泳ぎ。ごく当たり前のように大切な相手と言われ、だから汚したくないとばかりに真直ぐに伝えられた思いが可愛くない筈が無く「――」顔を覗き込んだ彼の後頭部に腕を回せばそれ以上見られては罪悪感に敵わないとグイと抱き寄せて「気持ちは嬉しい、勘違いするな。凄ぇ嬉しい、――でも、俺は雄だしお前よりも全然年上なのに、そんな風に大事にされたら反応に困る」ストレートな言葉とは見事なまでに心に響き、年甲斐も無く胸が高鳴る思いを隠そうと彼の顔を自らに抱き寄せる事で自身の顔を隠し自分で言葉にしながらも彼が己を大事にしてくれていると言う事をヒシヒシと実感してしまい、顔に熱が集まるのを感じながら羞恥から二つの耳はぺたりと垂れて)
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