そこは静寂な森の中。人目に触れることのない深い森の中。
使用人は私わずか一名の大きなアンティーク調の屋敷には君主としてはなんとも弱々しく泣き虫で寂しがり屋で、人目を嫌う青年が居まう。
人目を嫌う理由としては、恐らく力のことだろう。
彼は自然を操ることが出来た。それはそれは素晴らしく天気から植物、動物…自然に愛されたお方だと思った。しかし、人々にはどうやら忌み嫌われた様で精神が崩壊しかかったその時_自己防衛本能_とでも言おうか、彼は周りの人々の命を摘み取ってしまったという。
今は力の暴走も無く、幸せに暮らしている…いや、そうでもないか。私がここへ来たのはその日から数日後で、心を開いてもらうまでとても苦労した。それと同時に心を開かれてから彼は私に__これは夢の一つでしかない。僕も君も夢の住人。ねぇ、いつになったら目を覚まさしてくれるのだろうね?__と語りかけて来るようになった。
その言葉に私は……
『 ねぇ、いつになったら目を覚まさしてくれるのだろうね? __』
「 ハッピーエンドを迎えるまで、でしょうか。…さぁアリス、今日もゆっくりと静寂な夢を__甘美な夢をご覧くださいませ__」
今宵の日記はここまで。
>1 ~ 2 レス禁