名探偵コナンなりきり

…君にそんなに喜んでいただけるとは、無駄足ではなかったという事か。此方こそ恐れ入る。
( トリプルフェイスを見事こなした経緯のある彼にしては完璧ではなく裏の感情が垣間見えるその笑みに皮肉が含まれていることを察する。とは言えそんなのは今に始まった事ではなく、思えば素直な笑顔を向けられた記憶等何処を探しても見当たらないので当然かと一人腑に落ち乍、こういう時相手の皮肉に返す言葉はやはり皮肉しか思い浮かばず─それがこの2人がいつまでも平行線である原因なのだろうが─今度は普段通りの落ち着いた表情と声音で返答して。)


全く。御人好しじゃないと前置きしておきながら…君は。……そうだな、延々と確執を続けていても埒が明かん。此処は50･50、お互い様ということでピリオドを打たせて貰おう。…ともすれば、組織時代から俺を嫌っていた理由は何だ？しこりのなくなった今、その訳をお聞かせ願おうか。
君は正当な道理を組み立てるのが上手いな。確かに最初はそうだったのかもしれない。だが、少なくとも今は違う。俺はそう考えているのだがね。…なんて。いやなに、唯の戯言だ。気にしないでくれ。

謝る必要は無い。寧ろ其処で謝るという選択肢があるのなら君のその強情な意地の方を何とかして欲しいものだな。

及第点？ 見くびって貰っては困る。この無数にある情報の中から降谷君、君を見つけ出したんだぞ。無論、時間が掛かったのではなく他の仕事で彼方此方を飛び回っていてね。君だったら恐らく数ヶ月は掛かっていた所をこの期間で解決したことに却って褒美を貰っても良いぐらいなんだが。……それに、いつ追われる側から追う側にシフトチェンジしたのだか。この謎はあの名探偵でなければ解けそうに無い。フッ…本当に君は思った通りの行動を取ってくれて助かる。待っていたぞ、降谷君。


( / いえいえそんな御謙遜を。滅茶苦茶似ていらっしゃって此方が申し訳ない位です。初っ端から「赤井…ッ！」を入れて下さってもう本当に…(語彙力の欠如) 話は変わるのですが、これからどう致しましょう？ 上に記述されてある様に其方が此方の元を訪ねる所から遣りますか？ とは言っても、当FBI捜査官は自宅が無いのでホテルという事になってしまいますが… )