名探偵コナンなりきり

…ふ、黙って聞いていれば随分と好き勝手言ってくれる。その威勢が何処まで持つか見ものだな。
( ノックもせずコツコツと一定の間隔で踵鳴らし乍部屋の中へと歩みを進めては眼の前まで距離を縮め耳に装着していた黒く小さなイヤフォンを外し、その一連の流れからどうやら先程までこの部屋を盗聴していたらしい事が窺えて。挑発口調にも余裕たっぷりに口角上げ上等だと言わんばかりに上記述べつつ )

さて、此処からは少しばかり昔の話でもしよう。
スコッチ…あの男の事は今でも申し訳ないと思っている、助けられなかった。然し、此処では和解した後、という事にさせて欲しい。勿論君さえ良ければの話だが…。どの方向に和解したのかは話し合って決めたいと思っている。
…組織時代のことで言えば、あの時は俺も君も甚だ熱に浮かされていた様だな。もし我々の関係が他の黒い狼共にバレて居たらどうなっていたか。…考えたくも無い。加えて、その関係を今でも続けているなんて君も相当な物好きだと察する。日本人は消極的だと聞くが君は……いや、これ以上を此処で言うのはやめておこう。

それから呼び方に関してだが、君がその名前で居る限りは俺もそれに従わせて貰うぞ安室君。もしコードネームのくだりが、君の性格の良く出ている遠回しな振りでなければね…。

安室君が最後に来てからなかなかに時間が経過している様だ。返事が来るまで度々覗きに来るとしよう。一つ言っておくがFBIは暇じゃない。他ならない君の為だ。…と、ここまで言っておけば借りを作りたくない君はすぐに飛んで来るだろうな。期待している。

( / 似非な部分もあり恐縮ですが良ければ御相手宜しく御願い致します。)