峰 2017-04-28 21:04:25 |
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_.. 今夜も良い声を聞かせて貰おうか。
( 昼間は煩く、誰が何を喋っているのか聞き取れない程に混雑しているこの街は夜になると一変して静かな場所へと変わり、薄暗い路地を慣れたように進んで行くと一件のbarの看板が見えて来た。そこは派手でもなく汚い訳でもない、ただひっそりと来る者を拒む事をせず落ち着いた雰囲気で佇み、何処か懐かしいようなでも何処か新しくも感じる不思議な場所。そんな場所へ己は行く理由も無かったけれど、とても美しい声で歌う歌姫に会う為にまた今日も仕事場を抜け出し、ゆっくりとbarの扉へ手を掛け中に入る。既に賑わっている店内、歌姫が出るまではもう少し時間はあるだろうか.. 周りから聞こえる煩い心の声に耳を塞ぎながら、良く見える一番後ろの席に腰を降ろしてはぽつりと上記を呟きお目当ての歌姫が出てくる迄待っていて )
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