___あっ、平次…! もー、どこ行っとったん〜。花火始まってもたやん。 ( しゅんと肩を落として花火を眺めていると後ろから彼の声が聞こえ、目尻に浮かんだ涙をバレないようにぬぐい、ぱっと振り返り。もうこの人混みでは会えないだろうと諦めていたのか、相手の顔を見ると安堵したようで「今日は…もう会えへんかと思った。」ぎゅっと彼の服の裾を掴むと、俯いてぽつり呟き。 )