君のいちごぱんつ【犬×店員】非募

(細身の猫背が視界に入れば最早周囲の客人など気に止める事すら頭の中からすっかりと抜け落ち、顔を見るや否や今まで以上に瞬きを放った笑と変わり全身全霊で喜びを露わにさせ。「そうでした、すみせん、ーーー…でも！見て下さいこの今川焼きを！終わったら食べましょうよ」注意を要する言葉掛けに我に返るもこの喜びが消え去るまでには到底及びもしない、肩を落としたと思えばすぐ様顔を上げてレジ越しに近付き手に持つビニール製の袋を上げて。焼き立てを食して欲しいが堅い相手は仕事が終わるまで口にはしないと見越してそれ以上の強要はせず報告だけに留めておき。寧ろ客人が去った方が独占に近いなにかを得られるというものだが、勿論口にはせずニマニマと満足そうな満面の笑みを浮かべて心の内へと留めておき。「今日は午後の授業が休講になったんですよ、昴さんは何時まで仕事ですか？」ややレジより左にずれ周囲を一瞥した後、今一度視線を合わせ)