主人 2017-04-17 00:57:10 |
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─美味しいか?( 戸惑いの色を滲ませ最終的控えめに口に含む所作を真っ直ぐに見詰め、ほんの僅かにでも笑みが滲んで口許が弛いでいるのは長年共にしていた彼ならば直ぐに気付いてしまうかもしれない。この光景を見て中には仲陸まじい“従者と主人”と捉えている者も居るのだろうか。問い掛けを一つと、残りのケーキを食べ終えるとフォークを皿に重ね「 ごちそうさま。 」静かに置いた。周りを見渡しあとはもう特に気になる事が無いと思った、実はこの身昨晩からあまり寝ていない。資料を読み漁っていたのが原因だろう、これ以上長居する事無いと思えば帰宅するべく玄関へと脚を向け。 )....そろそろ帰ろう。( 彼へ一言告げながらも人を横を通り抜け、扉をゆっくりと開き外へと脚を踏み入れたその時─。ほんの一瞬だろうか、不吉なモノを感じた、背筋に一瞬の寒気とドクとしたざわつき。扉へ手を掛けたまま中途半端に開いた状態で思わず振り返り周りを見渡した、特に気になったものは無い─、いや、きっと何かがこのボイコット家で起きようとしているのかもしれない、そんな事がつい頭を過ってしまった。だがしかし、今の己にはそれを追求しようとは思わなかった。再び外へ出ていこうと前向き )......!......
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