◆◇無登録・指名◇◆　フリヰクス　◆◇NBL・異形◇◆

片してた所だったか、わりぃな。こっちこそ楽しい時間をありがとよ、来て良かったよ。ハハ、もうガキって年でもねぇけどな……ん？本当も何もここはサーカス団だろ？
(話したいと言う気持ちばかりが競っていたのか舞台上で片付けを行っていた事に気づかず、作業の手を止め此方に歩み寄ってくれた相手に片手で自分の頭を掻きながら軽く謝罪の言葉を述べ。舞台上で演技をしていた時とはまた違った雰囲気やどこか異国の言葉混じりの独特なｱｸｾﾝﾄを持つ声を心地よさそうに聞きながら改めて此方も感謝の気持ちを伝え、子供のようだと表現されれば笑いながら答えつつ最後に疑問が浮かべば違うのだろうかと質問を投げ掛け。「あ、そうとは知らずわりぃ。……おぉすげぇ、案外可愛いもん描くんだなアンタ。絵心もあるって尊敬するわ、これもありがとな、大事にする」自分の発言に相手の表情が曇れば配慮が足らなかったかとバツの悪そうな顔をするも、返された手帳とﾍﾟﾝを両手で受け取り視線を落とせば慣れた手つきでｽﾗｽﾗと白紙の上に蜘蛛の特徴をよく掴んだｲﾗｽﾄが描かれていた事に器用だと感心しつつ声を上げ、暫し目で楽しんだ後ｼﾞｬｹｯﾄのﾎﾟｹｯﾄに戻し。「え、いいのか？あんちゃん太っ腹だな。アンタが疲れてたり怒られねぇってんなら……おう、見せてくれ！」思わぬ申し出に目を丸くし問いかけ、常連ならまだしも初見の自分相手に見せるｻｰﾋﾞｽ精神に驚きつつ、演技後の疲労や片付けをしていた事を気にするように黒真珠のような瞳を見つめ返すも、相手の口から紡がれたトクベツと言う甘美な響きに疼く好奇心に勝てるわけもなく、自分も腕を伸ばせば差し出された手を掴み、笑みを浮かべ威勢よく返事を返しては舞台へと上がり)

この前は確認ありがとな
それほど待ってねぇからあんま気にすんなよ、蜘蛛のあんちゃん。それとあんまガキ扱いすんなよな、アンタの方が年上ってのは見りゃ分かるけどよ！
ハハ、悪いトモダチか……それはそれで楽しそうじゃねぇか。一緒に悪いコトしようぜ？なんてな

あ、今、手ぇ空いてるか？もし時間があるってんなら少し話そうぜ？