HEROと英国紳士 / 非募

恥ずかしがったって何にもならないんだぞっ
（オープン過ぎる性格が故愛情表現の仕方もどストレートな方法以外はあまりピンとこず首を傾げて。やたらと周りを気にしながらこちらへ視線送る相手には更に解せない様子で｢うちは別にいいけど…そんなに急がなくてもいいじゃないか｣と呟きながら手早く机上の資料纏め鞄に詰め込んで）

..は､..早く二人きりになりたいだろ｡ ( 自身とは反対に 相変わらず良くも悪くも積極的な彼に少し丈尊敬するも口には出さずに、身支度整えつつ呟きが耳に捉えては口籠りながらも本心を小さく告げて )

！…う、うん。

ごめんアーサー。俺少しデリカシーが無かったんだぞ。早く帰って思う存分イチャイチャしよう！
（今までで一番なんじゃないかと思うくらいには衝撃的な一言に思わず顔を赤くして、ここまで言わせておいてもたもたしているのは申し訳ないと完璧に帰り支度済ませれば勢いのままに相手の手をがしっと掴んで）

別にお前が悪いわけじゃねぇよ､...ん。そうだな､( 素直に謝られては少し驚くも 彼の赤面見て思わずふっと頬弛め、掴まれた手を組み直せば控えめに握り返し、照れくさそうに笑み零して )

…thanks.
さっ、そうと決まればこんなとこさっさとおさらばなんだぞ！アーサーが素直なうちに帰らないと！
（咎められなかったことに対し一言だけ呟いてから握り返された手と相手の顔を交互に見やり、笑顔で頷いて。一刻も早く帰路につくため会議室のドアを開けると大きく一歩を踏み出して）

俺はいつでも素直だろ？..ったく、元気な奴だな。( 偏屈な性格等自覚は無い為至極当然といった表情で突っ込み、呆れつつも何処か微笑ましそうに呟けば此方も歩を進めて )

ええ？それ本気かい？俺の見解はツンが８割、デレは２割ってとこなんだぞ。（不自然な台詞を当然のように返してくる相手には密かに天然認定しつつ。足は忙しく動かしたまま、｢だって時間が勿体ないんだぞ！｣とどこか浮わついた様子で言葉弾ませて）

なっ、そんなにか...まあ、成る可く素直になれるよう努力する｡ ( 無自覚なもの否定は出来ずに視線逸らし、然う宣言為るもの結局実行出来ないのが己で。相手の言葉聞くなり少しの間口を噤んだ後「 と、泊まるのは駄目なのかよ.. 」ボソボソと言い難そうに聞いてみて )

ま、無理してまで素直になんかならなくても大丈夫さ。俺も君にはいろいろ言っちゃうけど…今のままのアーサーが一番魅力的だよ。
（彼にしては驚くほど譲歩してきたことに驚きつつそんなところが少しいじらしく思えて、優しく微笑みかけ思ったことをストレートに伝え。言い淀みながらも何とか絞り出された言葉には少し固まってから｢…だ、駄目なことないんだぞっ！むしろそのほうが嬉しいって言うか…｣と焦りながら歓迎する気持ちを目一杯示して）

そうか..？こんな奴を恋人に選ぶなんざ、お前も物好きだな。( 安堵と嬉しさ覚えつつ矢張り口には出さずに、皮肉屋で偏屈な性格の己を好きになってくれた事は勿論嬉しいもの理解に苦しみ。「 ..じゃあ、世話になる。」何故か照れくさそうに少し紅潮しては小さく頼んで )

まあね！俺は懐の広い男だから。…それに、なかなか素直になれないからこそアーサーは可愛いんだぞ。
（ふふんと得意気に笑えばそんな性格振舞い全てを含めて愛しいのだという気持ち込め、胸の辺り親指でとんとんと指しながらｳｲﾝｸひとつ。それまで早めに進めていた足を緩めると｢ああ！…ほら、そろそろうちに着くんだぞ。｣うきうきと明るい顔で遠目に見えてきた我が家指差し）

そうかよ...──っか、可愛くねぇよばか！( 素直に礼を告げることも出来ずに口尖らせ乍可愛げ無く返事をし、言われ慣れない言葉を聞けば少々恥ずかしく思い赤面で言い返して。指差す方向を辿ると見覚えの有る家が目に入り「 相変わらず無駄にでけーな、お前ん家... 」双眸細めぽつりと呟いて )

何言ってるんだい、こんなに可愛いのに…

…なーんて。やってるうちに着いたんだぞ！
（彼のすることは仕草のひとつとっても可愛い、さらりとした金色を優しい手つきで撫で愛しげに見つめていたが、目の端に自宅が見える程近くまで来れば一旦相手から離れ｢無駄に、は余計なんだぞ！さっ、入った入った！｣とばたばた足音大きく玄関へ駆け寄り手早く鍵を開けて）

ッ...ばぁか。＿＿..ってオイ、そんなに走って転ばないようにな。( 昔はよく撫でてあげた彼から頭を撫でられるのは少し悔しく思うも心地好く、紅潮させた侭伏せ目がちに呟いて。慌ただしい相手に心配の声を掛けつつ開扉した中へと入れば室内見渡し、挨拶の一つも無しに "広、" とだけ口にして )

…子供じゃあるまいしそんなダサいことしないんだぞっ
（微かに聴こえた悔しげな声を背に足取りそのままリビングの方へ進んで行き。その途中随分と子供っぽい忠告受ければぴたり足を止め、むっとした顔で不満漏らしていたが自身の家の広さ言われると｢そうかい？俺んとこではこれぐらい普通の大きさなんだぞ｣返して）

俺からしてみればお前はまだまだ子供だ､ ( 膨れ面で言い返す相手を腕組みながら見遣りつつ揶揄う様子も無く至極当然そうに言い、「 ふーん...＿にしても、意外と片付いてて驚いたぜ｡ 」生返事をすればソファーに腰を下ろし、まるで我が家かの様に寛ぎながらも若干失礼な言葉を呟いて )

俺はもうとっくに一人前の大人なんだぞ！子供扱いするのはやめてくれよっ。
（冗談抜きで自分が相手から子供として見られていたことに若干ショックを感じ、恋人である彼には尚更一人前と認めて欲しかった分思わずムキになって反発をし。寛ぎまくっている相手の横へどさりと腰掛け｢意外にってどういうことかな？俺だって整理整頓くらいできるんだぞ！｣聞き捨てならない台詞敏感に拾っては眉間に皺寄せ）

ふ、はいはい。＿..まぁ 俺が育てたんだから其れ位出来て当然だよな。( ムキになる姿を見てにやけに近い笑みを称えながらあしらい、室内視線のみ見渡した侭何処か満足げに頷いて。「 ..んで、何する？」ちらり横目で一瞥した後、若干落ち着かない様子で聞き )

何気に自分の手柄にしてるんだぞ…
ああ、えーと…その、まあやっと二人っきりになれたんだし…してみるかい？スキンシップ。
（あしらわれ益々不満募らすもこれ以上突っかかればそれこそ子供っぽいと一言だけ悔し紛れに呟いてから相手の質問に暫し考え込んで。ほんの少しだけ朱になった頬で相手の顔じっと見つめれば微妙に言い淀みながらもこれからすることを提案してみて）

お、おう。えっと..やっぱハグから､だよな。( 今まで散々してきたもの いざしようとなると緊張為るもので、此方も僅かに赤面な侭ぎこちなく返事をすれば控えめに両手を広げ抱擁を待機してみて )