捨てられた者達【3L/戦闘/SF】

［ホーネットサイバー部隊］

(ホーネット社のどこかにあるドーム状になっている部屋で真ん中に大きな機械が配置されており、それを取り囲むようにイスとキーボード付きの机にアンドロイドが配置されている。壱はすでに起動しており、キーボードでなにか操作を行っている。それ以外のアンドロイドは活動停止又は寝ているのかピクリとも動かない。)

黄龍「襲撃部隊が到着した。参、伍、出動せよ」
参「システム起動」
伍「システム起動」(ホーネット社の中央制御システムのアナウンスがあると動かなかった参と伍が起き上がり、キーボード操作を始める。)

壱「襲撃部隊、目的地まで到着。建物内に捕獲対象者と所属不明機を確認。」
伍「捕獲対象者、M-8500の副作用による第一段階の症状により、戦闘力が低下していると推測。時間経過により第二段階に向かう可能性有り。迅速な捕獲を推奨。」
黄龍「襲撃部隊に突入を実行させろ」
壱、参、伍「了解」
参「襲撃部隊に次ぐ、"捕獲対象者の迅速な捕獲と所属不明機を破壊せよ"繰り返す"捕獲対象者の迅速な捕獲と所属不明機を破壊せよ"」(捕獲対象者は"ジャッカル"で、所属不明機は"フィニー"を表している。アンドロイド達はホログラムで構成されたモニターの情報で現在の状況を確認する。ホーネット社の中央制御システムの命令を元にアンドロイド達が襲撃部隊に突入命令する)

［虎］

(増援部隊が到着し、虎の専用にデザインされた平岡650式強化外骨格が屋敷の中庭に表れる。この機体はタンクウォーカー(歩く戦車)と言われて、平岡重工業の最高傑作と言われている。強化された装甲で戦車の主砲にも耐える事ができ、対物ライフルはもちろん、30mm口径の弾を弾く驚異的な防御力と様々な重火器を装備しており、その火力は戦車すら簡単に破壊する火力を持つ。この機体に出会った敵はその姿を見ただけで武器を捨てて投降するくらいだ。)

兵士「おお、援軍だ！やっと来てくれたんですね！」
虎「援軍？残念ながら違うんだよな…ま、外での待機ホントご苦労さん」
兵士「え？」グシャア！(援軍が来たとはしゃぐ兵士に近づいていき、兵士に労いの言葉を掛けた後にタンクウォーカーの足で兵士を踏み潰す。)

よーし、お前ら今回の任務はジャッカルが着用しているM-8500の回収とデトネイターの破壊だ。ジャッカルはM-8500特有の副作用が出ている。まぁ、今は戦闘能力の低下ぐらいの症状だけだが、油断はするな(虎の連れている手下はケイオスの傭兵というより、ホーネット社の研究施設の警備員の服装に似ており、後ろにはスズメバチのロゴマークが入っている。虎はケイオスの傭兵だったが、一体どうなっているのだろうか…)

［本来のケイオスの増援部隊］

(コロニー上層のある路上では何者かに30mm口径の銃弾を浴びせられたのか、木っ端微塵になった傭兵やボロボロになった傭兵の車が現場の悲惨さを物語る。)

［ジャッカル］

>フィニー様

兵士「ジャッカルさん！」(ジャッカルがシャンデリアから落ちて仰向けに倒れているのを見て、心配そうな顔でジャッカルを呼び掛ける。だが、自分達では戦力にならないのでその場に立ち尽くすしかない)

！？させるか！(フィニーが何かを実行しようとしていると判断したジャッカルは仰向けに倒れた姿勢から上半身だけを起こして、肩に内蔵されたミサイルランチャーをてんかいして、2発ぐらいフィニーに向けて発射する。)