主 2017-04-02 23:04:07 |
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[ジャッカル]
>フィニー様
……デトネイターと戦ったの何年前だったか…(これからフィニーとの戦いが始まる。気を抜けば死は免れないだろう。ジャッカルはこの時の光景を昔と掛け合わせるように見ている……)
【回想】
[思い出した!確か、デトネイターと戦ったのは俺がルーカス・ウェストンと名乗って、コロニーの上層の人々を守る使命に燃えていた頃だった!
あの時は順風満帆だった、コロニーの軍のエリート部隊に配属され、その中でも優秀な兵士として期待されてたな、だけど一番幸せだと思った事はコロニー上層の人々に感謝されて、俺の事を必要としてくれた事だ。特に人質にされた子供と子供の母親を救出した時、子供が「おじさん、お母さんを救ってくれてありがとう」という言葉には嬉しかったな…この感謝の言葉は俺の原動力となる。]
[だが、そんな人生も長くは続かなかった。極秘兵器の研究施設のデトネイターが暴走したとの事で出動命令が来た。そこの研究施設は軍とつるんでいるホーネット社が所有していて、人体実験を行いデトネイターの研究をしていたらしい…本当に酷い話だ。]
[今回の任務は暴走したデトネイターを処分するという内容だ。50人の部隊を導入した大規模な作戦だ。]
ルーカス「施設内に到着。」[不気味で薄暗い研究施設の廊下を軍の標準装備であるFN P90を持って走っているこいつは俺だ、あの時はまだ顔や手足はあったんだっけな…]
セルゲイ「研究施設内のデータを転送してくれ」[俺の隣りにいるスキンヘッドの男は俺の同僚でとても頼りになる相棒のセルゲイだ。確か、ロシア系の人間って言っていたな…]
軍のオペレーター「研究施設内のデータを転送する。デトネイターはこの廊下を抜けた先にある大部屋だ。」[軍のオペレーターの役割は任務に必要な情報の提供やハッキングなどのサポート支援で任務を全うするにはなくてはならない存在だ。研究施設内のデータが転送され、内部構造がまるわかりになる。]
ホーネット社の警備員「うわぁぁぁぁ!死ぬのはいやだぁぁぁぁぁ!」[ホーネット社の警備員は全員ベテランの兵士で装備もヘルメットにガスマスク、防弾チョッキといった重装備で屈強な連中のはずだが、戦意を喪失したのか武器を捨てて丸腰になり、子供が泣き叫ぶような声で逃げる一人の血だらけの警備員。それを見た俺は何か嫌な勘が働いた。俺の嫌な勘は結構当たるから嫌なんだよな]
部隊長「大部屋の前に到着したら、射撃体勢に入れ!いいか!もし、デトネイターがこの研究施設を脱出したらコロニーに住む人々が虐殺されてしまう!そうならないように我々が食い止めなければならない!」[大部屋の前に全隊員が集合して、いつでも攻撃できる体勢で待機していた。デトネイターの事は罪のない人間が金しか興味がない屑の餌食にされた者のなりの果てと戦闘力が異常に高いくらいしか知らない。だが、ここで食い止めなければならないという事だけは理解している。ちなみに俺とセルゲイは一番後ろの位置にいた……もし、俺達が前の位置だったら生けていなかっただろうな…]
部隊長「奥で銃声と悲鳴が聞こえる…向こうは一体どうなっ………な!?」
ルーカス「そ…そんな……まさか…?」[大部屋の扉の奥では鳴り響く銃声と発狂しているかのような悲鳴が聞こえていた。銃声と悲鳴がなくなった瞬間に扉が開き、何かが投げ込まれていた。その正体は研究員だった人間の生首。何人かの隊員は悲鳴をあげていた、俺も全身に寒気がした上に吐き気に襲われていた。]
隊員「うわあぁぁぁあぁ!!」ダダダダダ!
部隊長「撃て!撃ちまくれ!ここで食い止めるんだ!」[大部屋の扉が完全に開き、中の様子が見られるようになったが、その光景は血だらけの壁に研究員や警備員の無残な死体の山、床に飛び散ったはらわた…まるで地獄図のようだった。大部屋に広がる地獄の真ん中に立っていたのは病衣を着た、黒髪に美しい顔立ちをした無表情な少年の風貌をしたデトネイターでその手には警備員の頭を鷲掴みにしていた。その光景を見た隊員は悲鳴をあげながらデトネイターに向けて、FN P90を乱射していた…。中には腰を抜かした奴もいたよ…。もちろん、俺も恐怖の感情に支配されて「くたばれ!この化物!」と叫びながらマガジンの弾がなくなるまで撃っていたが…]
[この後、どうなったけ?えっと…]
【回想終了】
…………………!?(自分の回想に浸ってしまったせいか、フィニーを見失ってしまう。)
危なかった…(ジャッカルはフィニーがどこに行ったか周りを見渡すがフィニーの素早い動きに翻弄されて、焦ったのもあいまってか、相手の動きを目で追うことができなかった。フィニーにレーザーブレードで斬りかかろうしてくる時、咄嗟の判断で自分のレーザーブレードで受けてつばぜり合いになる。相手が真っ直ぐ突っ込むようならカウンターを狙うことが出来るが、相手の撹乱させる動きに惑わされてつばぜり合いに持ち込むのが精一杯だった。)
お前は人間なのか?(つばぜり合いの最中にデトネイターの存在について疑問に思うようになり、純粋な質問をフィニーに投げ掛ける。)
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