ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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ノイズ塗れのレコードが響く厨房に、それはいた。自在に姿を変容させる物の怪、シェイプシフター。名をフリーデリケ・ヴェーラー。
ブロンドのメイド姿をした彼女は今、ぶちぶちと泡を立てるカラメルと難しい顔をしながら睨めっこをしていた。
台の上にはカラメルに使った砂糖のほかに、カゴに入った卵と牛乳、バニラビーンズが置かれている。カゴに貼られた付箋の日付は数ヶ月前であり、どうやら古くなって主人らの食事に使えなくなった卵をプリンにしてしまおうと目論んでいるようだった。
「……んーあと半周かしら、ね」
レコードに耳を立てながらそう独りごちる。蓄音機からは軽薄ながらもどことなく不安を煽り、浮き足立ちそうになるノイズばかりが吐き出されるが、彼女には砂時計代わりに出来るほど明瞭に曲として聴き取れるらしい。
カラメルはまだしばらくスキレットの上で泡立つだろう。
(PF認可ありがとうございます。して、お声かけさせていただいたレス番はPFの8つくらい前に、あれ?ないですね……。
……。えっと、飛び入りです!いきなりPF叩きつけた無礼者にして不届き者です!よろ!!)
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