サイノカミ 2017-03-23 21:54:40 |
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>すず
――やぁ迷子のお嬢さん。悪いが此処はお前の帰り道じゃない。御用のないもの通しゃせぬ、って奴さ。
(鈴を転がす声が連なる鳥居が孕んだ闇へと吸われれば、声の主が歩き出すより早く先ほど相手が踏み付けた相手自身の影からスルリと現れ、そのまま背後から目隠しを。実に勘の鋭い子供だと夕暮れを忌み夕闇を畏れる眼差しを思い返してニィと唇を歪めるが声音だけは努めて優しく、噛んで含めるようにさらりと結論だけを述べ。大きな片手で小さな顔を覆いつつ、もう片方の手で黒髪に映えるリボンをツウとなぞりながら「お前は勘が良ければ運も良い。友人に恵まれ家族に恵まれ何一つ苦痛が無いときた――これじゃお手上げだ。いくら俺でも付け入る隙がないんだもんなぁ」耳元に獲物を付け狙う蛇の声を囁き、さも残念そうに吐息混じりの笑みを漏らせばゆっくり手を離し視界を解放してやって。するとそこにはもう異界続く鳥居の姿は無く、ただびゅうと一陣相手の背を押すように吹き付ける風があるばかりで「夕焼けに喰われたくなけりゃ夕焼けに怯え続ける事だ。恐れと畏れがある限り、逢魔ヶ刻はお前を飲み込まない――じゃあな“すず“」最後に残した言葉も轟々と燃える茜空に呑まれていつしかそっと消えていき)
(/参加希望ありがとうございます!とても快活で可愛らしいお嬢様とお会いできた事を嬉しく思います。ですが相性等を考慮し、申し訳ありませんが今回はお相手を見送らせていただきます。すず様が良縁に巡り会えますよう心よりお祈りしております!)
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