サイノカミ 2017-03-23 21:54:40 |
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>疫病神
……つっこちゃん泣いてないよ、いい子だもん。
(星見など他人にとっては何てことない毎日の風景かも知れないが自分にとっては唯一とも言える楽しみ、それを小言で責められればじわじわと堪えていた思いも綻び始め瞳が潤み出してしまい。重くつかれたため息にびくりと小さく肩を跳ねさせとうとう涙を零してしまうかと思われたその時、妥協したように相手の口から呟かれた申し出に沈んでいた視線を再び相手の方へと向け、数度瞬きをした後にあわあわと焦った様子で瞳に溜まった涙を袖で拭い取ると相手の言いつけを守っていることを主張するような言葉を返しながらにい、と口角を上げ笑って見せて。橋のたもとから河原へと降りていく相手について草で滑りやすい足元やら両腕を塞ぐ望遠鏡やらに気を配りながら何とかその後を追えば「つっこちゃんお星様見たいだけだから、一緒がぴっちでもちょろぎでもいいよ。ぴっちも一緒に見れればいいのに、っては思うけど」どこかぎこちない問いかけに対する回答を口にし。赤い布をぐるぐる巻きにする様はさながら赤紫蘇で染められたちょろぎのようだと感じたらしい、もしかすると先程の小言を恨んでの選択だった可能性も多少含まれているだろうが此処まで案内してくれた雀同様相手にも独特のあだ名を付けるとゆるりと首を傾げて)
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