ヌシ 2017-03-21 06:18:29 |
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( ──兄上の夢を見た。暗闇の中で必死に兄上の背を追い掛けて、追い掛けて。其れでも一向に縮まらない距離を、少しでも埋めよう懸命に走った夢。ふっと足元が崩れ落ちる感覚にハッと目を覚ました時、無意識に額に手を当てると随分と汗ばんでいて。──此れは夢。そう自身に言い聞かせるも不安から来る震えは止まってはくれず、ベッドの上で自らを守る様に抱き締めて。頭が冴えると同時に震えは治まり、詰めていた息を吐き出しては枕元に飾っていた大きなテディベアを抱き寄せ。兄上から貰った唯一のプレゼント。目付きの悪さが何処と無く兄上を連想させる其れは、言わば安定剤の様な。今頃ぐっすりと眠っているであろう義兄の代わりにぎゅう、と其のテディベアを強く抱き締めて溜息を一つ零し。 )
(/ロルテとして書いたもの以外にも一つ。此方は絡み文としても活用出来る為、参加を考えていらっしゃる方は此方に絡む様なロルテでも!初回ロルよりはallに絡む方が書きやすいかな、と思いまして…。勿論全く異なる場面でも構いません!)
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