わ、待って長谷部くん (手を取りそのまま歩き出す彼に、躓きかけて。周りの人にはひとりでに躓いたように見えたのだろう、視線を感じては気恥ずかしそうに視線を落とし。それから不自然でないように歩きながらまだ見ていない展示されていたものにも目もくれずにそのまま美術館を出て。彼の言いたいことは何なのだろう、自身の見たものと何か関係があるのだろうかと思い)