あれが美術館か。 (彼の声と同時に正面を向けば草木の生い茂っている土地が広がる中に存在する建物が見え、あの美術館に燭台切の刀が在るのかと思い。刀を拝見した時、彼は自分の前世が付喪神だったと思い出すだろうか。ちらりと顔を見、矢張り刀剣の展示とあって次々と人間達がその建物の中に入って行く様子を眺め「俺達も入るか」と人が多いため声を潜めて美術館の中に入り)