主(310) 2017-03-17 11:25:35 |
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次男
(なんとか自分に言い聞かせるように気を落ち着けては、相手の答えによって行く店を変えようと自分が知る店を頭の中で幾つか選択している最中に、聞こえてきた言葉は予想に反して自分の感情を更に煽るようなもので、自分の気持ちを翻弄しようとしているのだと察すると肩に触れた手の温もりに熱が集まりそうなのに気づきつつ目を向け、小さく呟いてから徐々にいつものように自己愛を全開させた内容を流暢な口調で告げて、若干濡れた前髪を搔き上げれば格好付けるようにし)ぶり返すなよ…、別に照れてないし…。……いや、寧ろ、俺が惚れ惚れする程のイケてるダンディなクールガイなのは周知の事実だろう、今更その魅力に気づいた兄貴に呆れているだけだ。今なら、お前もカラ松boyにしてやってもいいぞ?
四男
……分かった、…大丈夫、ちゃんと起こしてあげるから(自分の膝の上にある相手の顔を必然的に見下ろす形を取るといつもの困り顔とは違った眠たげな眼を見つめ、当然互いの心情は知らない為に、自分の動揺とは反対に見た目は変わらない兄の様子を見てはその前向きな返答を聞くと首を縦に振ってから部屋の柱時計で時間を確認し、幾ら兄弟が好きと言えど弟ならいざ知らず、兄に対してこんな風に甘えさせるような行為をするのは当然目の前の相手しかおらず、自分に対して甘えてくれる様子が可愛くて、愛おしいとさえ胸の内では呟きながらも自分がそんな気持ちを口にしては、この穏やかな時間が崩れ落ちると思っている為に頑なに諦めて)………おやすみ、チョロ松兄さん。また、30分後に会おうね。
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