自堕落な男。 2017-03-17 00:05:23 |
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>>65 紫
……あ。悪い……
(初めて見せた、弱った姿。今の状態の彼女となら、失ってきた今までの時間を取り戻せるのかもしれない──そんな短絡的で安易な考えは、しかし通用するはずもなく。名を呼んだ瞬間掌の下で華奢な身体がかすかに強ばり、気づけば己は突き放されていた。ややあって理解が追いつき、拒絶されたのだ、とショックを受けた時には、彼女はとうに背を向けて玄関に向かおうとしており。
暗い部屋に立ち尽くしながら、自分はやはり早とちりをしたのか、それとも──と一連の本質には未だ気づけずにいるまま、それでもこちらが彼女の気分を害してしまったことだけは理解できる。だが、このまま終わりたくはない。理解できないまま謝るような誠意のない真似は出来ないが、いつかそれが叶うよう、また彼女が望むならいつでも来て欲しいのだと、その背中にやや未練の残る視線を投げながらも声をかけ。)
……わかった。来たい時があったら、またいつでも来いよ。
(了解、気遣ってくれてありがとう。変なペースに感じさせちゃってごめんな。もしも嫌な展開とかあったら、申し訳ないがまた教えてくれると助かる。こちらこそ、これからも宜しくお願いします。)
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