自堕落な男。 2017-03-17 00:05:23 |
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>銀二くん
本当よ、何も言わないで家からいなくなって驚いたんだから馬鹿。
(仕事のしぶしぶ行った飲み会の帰り、以前は休みさえあれば毎日のように通っていた屋敷の前を通る。一ヶ月ほど前にいつも通りに訪れてみれば家主の姿は見えず時間が止まったかのように静まり返った屋敷の中で変わるものといえば溜まっていく埃ばかり、屋敷の前の通りからは庭までは見えなかったが何かに惹かれるように入ってみればずっと会いたかった男で。男のぼやきに庭の端からかけた不満げに見せかけた声も、暗いから見えないだろうと緩めた頬も、嬉しさで紅潮した顔も、一瞬だけ通りを通った車のライトに照らされ輝き。)
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