自堕落な男。 2017-03-17 00:05:23 |
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>>34 紫
まあ、な。俺はいつだって本気だよ。
(明るく笑うかつての同級生は、自分が知っていた頃よりもずっと綺麗になったようだ。それは彼女の言葉からするに、やはりいくつもの恋愛を経験してきたからなのだろう。彼女が美しくなったことを素直に喜ばしく思うも、反面、己の時だけは留まってはくれないだろうかと身勝手な願望を覚えながら、相手のからかいに苦笑して。
ちゃぶ台に湯のみを二つコトンと置き、急須で温かい日本茶を注ぎながら問いかけるのは、しかし大人気のない仕返しで。彼女の中で己はどのような立ち位置なのだろう、その疑問も込めながら問い。)
──でも、じゃあよ。今まで、彼氏がいた頃でもこうして俺に会いに来てくれてたわけかい?
ん、わかった。独占欲はお互い様だな。謝る必要なんてないさ、最初にそう言ってなかったんだから。
とりあえず、影浦銀二(かげうらぎんじ)、あたりでも良いかな。好みじゃなかったら言ってくれ、また変えるから。
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