>紫 やっぱり、主はんはお子さんやなぁ。 ー…自分がおらな、なーんにもできへんやろう? ( 気配だけを頼りにゆっくりとした足取りで後を追いかけていると、人が倒れる音共に砂利の音が聞こえてきたので、その場で足を止めると、音のした方向に身体を向ける。自分の主は、直ぐそこに居ると分かれば嬉しさを隠しきれず、挑発の言葉と共に、僅かながら桜の花弁を散らせながらそちらへと歩んでいき。 )