時の政府の犬 2017-03-16 00:52:55 |
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>>今剣
…よく通る声
(少し離れた位置で聞こえた廊下の軋む音、それから聞き馴染んだ少し高い声を耳にすればそれが誰のものであるかはすぐに分かった。今剣、新月の夜でもあの絹糸のような髪は暗闇によくはえることだろう。おにごっこ、かくれんぼ、可愛い言葉で飾られた真意は恐ろしいものだと分かっているからこそ逃げている審神者達。可愛い声にはついつい遊ぼうと出ていきたくもなるけれど、そうすることも出来ず、そっとまた一つ隣の部屋に行くための襖に手をかけ)
>>黒
…うん、一箇所に止まっていても索敵の問題がね
(安堵の声と彼女の周りで揺らがぬ空気におそらく彼女はどこか隠れる場所を見つけているのだろうと漠然とあたりをつけ。それならばこちらも安心して連絡の取れる位置に移動すべきだろう、と隣の部屋へとゆっくり足を向けながら小声で返事をし。いつ見つかるかもわからない、見つかったところで気配が分かるとも限らない、そんな鬼ごっこは初めてだ。少しでも空気を緩めようと笑ってみるも乾いた笑いしか溢れてこずに)
>>隼
…すみません、もう大丈夫です。ありがとうございます
(相手が移動している気配を感じながら、自分が移動することを重ねていた。この場から離れるのが吉か、凶か、考えるより先に足が動いていた。ゆっくりと踏みしめつつ先を進む。暗い廊下を進むのは少々心許ないが明りを持つのは危険すぎる。目に入ったのは手入れ部屋、手入れ部屋ならば裏口もある、とそっと足を踏み入れ部屋の隅に片膝をつけば上記をようやく小声で口にして)
>>篝
大丈夫です、落ち着いてください、紫という者です、審神者です
(耳に入った声は震えていて、最初自分の手が震えているのかと思ったほどだった。狭い押し入れの中ではイヤホンからの音だけが大きく聞こえる。努めて冷静な声を出して返事をしつつ、彼女も審神者なのだろうと冷静な自分が思う。名乗りつつ、なるべく静かな空気を震わせないように、気配を出さない様に、そう意識しては小さく深呼吸を一つ。そとの暗闇に溶けそうな程に吐いた息が細いと思いつつ、相手からの声を待ち)
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