時の政府の犬 2017-03-16 00:52:55 |
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>>明石国行
(近く、とはいえギリギリ手の届かない位置で物にぶつかる音が響く。その度に指先が震えるのが暗闇の中でも解った。廊下の先の奥まった所、短刀達がよくかくれんぼで使っていた小さな物置に入り込み内側からそっと扉を引いて閉じればじっと息を殺しつつ、整え。呼吸をする度に喉がヒュッと音を立て、足先が冷たくなっていく。喉が渇いた、人間の身体の不便さに反吐が出そうだ。止まらない冷や汗と浅い呼吸音に急かされつつ、もし善良なる神様がいるのなら助けてくれと心の奥底で願って…否、今逃げているのもある種神からではあるけれど)
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