君が為惜しからざりし命さへ ／ 〆　　

主!…御待たせしてしまい、申し訳ありません。(　悔しげに頭下げ　)主命とあらば、何でも致します。何でも御申し付け下さればと思います故、御許し頂けないでしょうか…。(　頭下げた侭切腹も辞さぬ覚悟　）

良く来たね。おやおや御赦しも何も立腹している理由ではない其の可愛らしい顔を上げて良く見せて呉れれば其れで良い。（両頬掌で包み、）然しまあ色色決定する前に私の詳細を提示したい所存寶理想の審神者については教授して貰えると助かるよ。出来る限り語り口から容姿迄君の趣味嗜好に仕立てたいのさ。（相手の頬の弾力愉しみ乍、）

ふふ、やはり主は御優しい。俺が可愛らしいかは些か疑問ですが、主御喜びならば俺はそれで幸せです。(　目細め柔らかに微笑み頬包まれきょとり　)俺の理想ですか…。俺は主であればみな愛おしいのですが、強いていうのであれば耽美な雰囲気が好みですね。嗚呼しかし、軟弱者はあまり好みません。靭やかと申しますか強かと申しますか…。後は和装と日本人的容姿が好きですかね。異国人はどうにも苦手でしてね。…ふむ、些か注文が多いでしょうか…。俺は主ならば好きですから、主のなさりたいようになさってください。(　真面目に思考後微笑し　)俺は…花丸本丸のような、俺と今のようなげえむ寄りの俺どちらが主の好みでしょうか？(　首傾げ　)

君が可愛いから特別御優しい主なだけさ、何て。改めて此れから宜しく頼むよ長谷部。（両頬包んだ儘耳許で囁くよう、）注文が多いと分かりやすくて助かるよ。一応、君の御注文の理想像を押さえて詳細の方製作提示した積もりではあるけれど気に喰わぬ處があるようなら遠慮すること無く教えなさい。其れから君の伽羅の基盤はゲーム寄りである方が私の理想の「圧し切長谷部」に見合うよう寶其方で宜しく御願いしたい所存だ。（数拍悩むよう視線落としてから微笑し、）

その他設定をどうするかについて、募集板に書いた通り「普段は何の変哲もない上司部下の関係だけれど実は恋人で夜な夜な審神者部屋で密会を重ねている」と言う大前提に加えて「君が慕情寄せることに気付いた私が手を出した」と言うような設定を想像しているのだけれど、君はどうだろう。



首筋迄散らばる黒髪は緩りと波打つ猫毛で鬱陶しく思う折結わう為手首には輪ゴムが幾本掛けられる。何時御機嫌に細まる切れ長の双眸や優雅なる立ち振舞いからしとりとした色気醸す、身長約八十糎と長身痩躯によく似合う藤煤竹や渇返等彩度の弱い和服を好んで着用するが着付けが然程得意ではない模様。軟骨や耳朶に三つピアスホールが存在するらしいが何れも閉塞しており装飾品は滅多にせず。
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咋余裕綽綽である態度と物柔らかなる語り口から認識される通り穏やかな青年だが自由過ぎる一面が悪目立ちし、城下町でも現世でも不意に出掛けたいと思えばふらりと姿を消し数週間程度放浪してみたり内番の当番表に審神者の三文字を組み込んでみたりすることも屡屡。感情の起伏が緩やか。自分に厳しく他人に優しい思考で刀剣男士には特別蕩ける程に甘やかし手を掛けている、が飽くまで全員平等

二十七歳。煙管が手放せぬ愛煙家且つ酒豪で嗜好品を過剰に嗜む上骨董品収集癖がある為私物が犇めき合う、然程昔の噺を語りたがらず経歴不詳であるが秩序に外れた青春時代を送っていたと言う真偽の分からぬ噂がちらほら。

はは、御戯れを。このような図体のでかい男の何処が可愛らしいのです。そういう事は短刀達の役目でしょう。(　耳かかる吐息に肩揺らし　）いえ…流石は俺の主です。何処までも俺の理想通りで麗しくおられ…。言葉に出来ぬ程です。貴方の前ではどのような言葉も霞んでしまい…(　つらつらと口弁垂れ　)わかりまきた、それではげえむにそった俺にさせていただきます。…ふむ、主に思いを寄せるなど烏滸がましい気もしますが、お恥ずかしい話何処か倒錯的で惹かれてしまい…そのままでいいです。(　ふふと柔らかに笑み　)

確に短刀達は愛玩したくなる程可愛らしいけれど私一個人としては君の方が、…厭長谷部の可愛い處は私だけが知っていたいから長谷部にも秘密にしておこうか。（熱弁振わず唇へ食指当て、）噫国宝である君に其んな風に褒め千切られると恐縮だ。私は取るに足らないニコチン依存症の唯の男さ。（眉を八の字にし笑い、）有難う。なら其ういう設定で行こうと思うけれど他に決めておきたいことはあるかい？無ければ次で初回としようか。

忙殺されているのか道が分からず彷徨っているのか、将又飽きられて仕舞っただけなのか分からないけれどせめて標になるよう上げさせて貰おうか。（煙管隻手に紫煙吐き出し、）

嗚呼…主御待たせしてしまい申し訳ありません。背後の方が軽く入院しておりまして…。いや、言い訳は見苦しいですよね…。また、主の御供させていただけますか…？(　恭しく跪いて頭を下げて　）

御帰り、噫入院とは随分と股大変な眼にあっていた様だね。確り静養出来たかい。（相手の姿視界に映すなり柔和に笑み、）ほらほら頭を垂らしてばかりいると折角の男前が勿体無いよ顔を上げなさい。……、其れは愚問だろう。私が愛おしい君を拒む理由何か無いのだから私の方こそ未だ私の刀で居てくれるか聞きたいくらいだ。

はい、御蔭様で随分と良くなりました。…未だ安定はしていないようですが。(　困った様子で眉を下げ呆れたように笑い　)やはり、主は御優しくいらっしゃる。有難う御座います。主さえ御許し下さるのなら、この長谷部黄泉路まででも御供致します故。(　ぱ、と表情明るくなり口元緩まり　)

なら良いけれど余り無理はしないで御呉れよ。可愛い長谷部の姿が見れないと私も体調を崩して仕舞いそうだ。（若干安堵の色覘かせ、）はは。君が黄泉路迄も御共してくれるなら冥土だろうと鬼ヶ島だろうと恐ろしくないかも知れない。（口許に袖遣りくつりと笑い、）

其れから初回投下させて貰ったけれど扱い難い様なら回し直す故遠慮無く言いなさいな。描写数もある程度君に合わせることも可能寶ね


───もう花見の時期か、（辺りが晩特有の静寂と黝さに呑まれどんちゃん騒ぎの酒盛り衆も夜戦帰りで双眸ぎらつかせる短刀達も皆寝静まる頃、亦放浪の旅に出る心積もりなのか携えた隻手の観光雑誌に意慾的な視線落とし乍黒檀羅宇の煙管咥えては紫煙吐き出す行為を幾度か繰り返し夜な夜な媾曳きに訪れる相手待つが待ち遠しいのか聊か落ち着かない様子で頁捲り。）

主の体調に不備が御座いますのなら長谷部は何時でも貴方の御側におります故、御安心ください。(　ふはりと誇らしげな笑　)主に仇なす敵はどの様な輩でも切って差し上げます。主命とあらばなんでも致します。御随意にどうぞ。(　深く頭を下げ　)

流石は主です…。初回すらこの様に御返ししやすいように書いてくださるとは…。(　感嘆　)


＿＿＿ふむ、今日は夜桜見も悪くないかもしれないな。
( 愛しい主を思いながら彼の部屋へ向かう足取りは自然と軽く、ひらりと目の前に待った薄紅色の花弁に周囲をくるりと見渡せば、桜の花が咲いていて。そういえば、皆が花見だなんだと騒いでいた事を思い出し業務に勤しんでいた自分には無関係な事であったが、此処まで見事なものならば、共に眺むるも悪くないかとしれないと思い。主の部屋の前まで辿り着けば障子戸の前に立ち｢主、圧し切長谷部です。今宵も参りました。｣と辺りのものに聞こえないようにやや声を潜めながら相手へと呼びかけて。 )

噫君が確り御自愛出来ると言うのならば私の為だろうと何でも良い安心さ。（突拍子も無く隻手取れば緩りと小指同士絡め、）私のゆく先先に君が抜刀しないと成らない程峨しいのは聊か悩ましいような気もするけれど、…ふふ何処迄も私の刀剣として宜しく頼むよ。（下がる頭撫で、）

ううん褒めた處で飴くらいしか出ないよ。（袖に忍んだ巾着袋から飴を、）君こそ綺麗な文で思わず惚れ惚れして仕舞う、其れから初回に絡んで呉れたことだし上記や此れの返信をするか否かについては長谷部の好きにしてくれて良いからね。


御今晩は。待っていたよ私の可愛い可愛い長谷部。（観桜に興じるならいずこに赴く冪か逡巡重ねる折聞こえてきた廊下踏む跫が待人のものであること忖度しいそいそ雑誌文机へと伏せては障子隔てた向こうから呼掛ける声が在り。無意識下に顔弛緩させ応じる様すすすと静かに障子スライドさせ「早く御入りなさいさもう時期春だと言え未だ寒かっただろう、……偖偖今宵は善良におはなしでもしようか其れとも呑兵衛達の秘蔵酒どろぼうの片棒でも擔ぐかい。」咋道連れに為す気満満とばかりに座卓上に並ぶ日本酒指差し乍出迎えては耳許でひそり。）

それでは申し訳ありませんが此方の会話は1度中座して、下に専念させて頂きます。いえ、主との会話が嫌な訳では決してないのですが少々此方の都合で立て込んでおりまして…。申し訳ありません。（　片膝つき頭下げ　）


嗚呼、主。長谷部も御会いしとう御座いました。…それでは、失礼致します。
( 相手の部屋の前、何処か落ち着かないような鼓動が早まるような感覚に陥れば、障子戸の開くまでの一瞬も随分と長く感じて。開いた其処から見えた相手の顔に無意識下に安堵しては普段はきりりと凛々しくなっている顔も、ふと多少緩んで、招かれるまま相手の部屋へと足を踏み入れ。普段とて入る事はあるのだが、この瞬間は何時体験しても特別な気持ちになれるもので何処と無く嬉しそうな様子で。指さされた日本酒を視界に入れれば犯罪の片棒担ぎの様な其れさえ、相手が秘密めかして伝えるだけで特別感を得るのか口角をにやりと上げると｢それはそれは。随分と楽しそうです。それでは、今宵は美しい夜桜を肴にそれを頂きましょうか。｣と相手の提案を頷いて受け入れつつ自身の考えもやんわり告げ。 )

ちゃんと解っているから其んなに謝らなくて良いさ。取り敢えず蹴りの方向で把握させて貰ったよ。（うんうんと、）


夜桜とな。此れ亦風流な御誘いじゃないか（置行燈から受ける頼りない橙色に照らされ乍敷居跨ぐ姿は逢瀬という秘めやか成るシチュエーションも相俟り昼間執務の補佐や御茶汲みとして目にする相手より幾分背徳的なもの感じて仕舞い思わず横目で見蕩れ筒花見酒との提案に肯定する様点頭し。早速観桜に臨むべく開け放たれた障子附近に座蒲団二枚とくすねたばかりの日本酒寄せては相手が冷えて仕舞わぬようにはらりと己のよく着る鉄御納戸の羽織り肩へと掛けてやり、其の儘障子戸を背凭れに緩りと胡座掻き「おや桜だけでなく今宵は御月様と美しいじゃないか。そして横には良い男、……何とも贅沢な晩酌だ」と庭へ視線向け笑い、）

来る途中、見かけた花が美しかったものですから。
(　部屋に入ればふわりと相手の香りが鼻を抜け、今宵も主の部屋に訪れているのだと実感すればどうしょうもなく込み上げてくる高揚感を隠すように目を細め微笑んで。相手が座布団を出してしまえば｢嗚呼、主。仰ってくだされば俺が致しましたものを…。｣とやや伏し目がちに申し訳なさそうに告げつつ、相手の隣に腰掛けるとかけられた羽織に目を丸くしつつも、その温もりは有難く、相手が自分を思ってくれたという事実が嬉しいのか返すような真似はせず｢御心遣い痛み入ります。｣と感謝の言葉を口から零しつつ桜を見上げれば良い男等と言われて一瞬呆けた表情を浮かべるも｢良い男など、俺には勿体無い御言葉です。…主の方が余程。｣直ぐ様何時も通りになりやんわり首を振りながら否定し、後半は小さく呟くように告げて。　）

成程成程。長谷部は聊かワーカーホリックが過ぎるから心配していたけれど見掛けた花を慈しむ余裕があるようで安心したよ（月光を受けることにより普段短刀達の玩具として扱われる昼間の桜とは亦違う絢爛華麗成る雰囲気醸し聳える前庭御機嫌な様子で瞪て仕舞えばもう観桜の為に現世迄赴く必要はないかと密かに放浪旅行の計画は破綻してゆきつつ揶揄うような戯言紡ぎ。穏健な微笑称えた儘不意に相変わらず漆喰塗りの蔵に詰められたコレクションのひとつであろう陶製御猪口隻手に酒瓶開けだし手酌したと思えば「長谷部は私の部屋を訪ぬる御客だろうに。気等遣わずに肩の力を抜きなさいな」遺憾だとばかりに伏す睫毛に囲まれた薄藤色に其れ差し出してみせ、「厭。長谷部の方がずっと良い男だと───何て言うのは不毛な遣り取りかな」と永久に続きそうな話題にふと苦笑し、）

主の事を考えている時だけは不思議と目につくのです。美しい貴方を探せるようになっているのでしょう。
(　口説き文句地味た言葉を吐きつつ、自身でも柄にも無いことをしているというのは自覚があるのか何処と無く照れくさそうにはにかんだような、自身には珍しい幼く見えるような笑みを浮かべて。此処の桜は現世のそれよりも美しい物ではあるのだが、此処での花見は些か他の刀剣達の目には触れやすいため気を抜く事が出来ず、今度は現世での花見も悪くないかもしれないなどと一人密かに計画を練って。客云々以前に自身と相手の間には刀と主という超えられない主従関係があり、如何に想い慕っていても其処は崩せないのか相手からの酌に少しばかり申し訳なさを感じて｢それでは俺にもさせてください。｣と御返しにさえ足りないが相手の分の盃に本丸の呑兵衛達の楽しみであったのかもしれない、上質そうな酒を注いではそっと相手に向けて差し出して｢御収めください。｣と告げて。相手の苦笑に此方も同じく苦笑を返しては褒められると誇らしさや気恥しさ、自身には勿体無いと思う気持ち様々が混ざった感情に胸を乱されてしまうのだが、何故かそれすら相手からだと愛おしく感じられて。)
主は誰よりも御綺麗ですよ。あの空の月よりもこの桜よりも。