桜木と、蛇の腹の下【隠れ家】

どこかの仔犬にするより優しくしてくれるかい?
(チラリと上目使いで相手を見つめ同じでは嫌だ、なんて言いたげにして)

あまり、な、い...
(眉間にキスをされ一度言葉が途切れるも最後まで言い切って。
くい、と服の裾を引き｢振り回されて、嫌な思いとかしてないかい?｣と改善すべき所があるなら直さねばと問いかけ)

優しくなんかねぇよ、自分の我が儘なだけだ。
(拳を包まれ固く結んでいた事に気付きふ、と力を抜くと相手を見つめ苦笑して。
自分の我が儘を優しさと形容されるとどこか違う気がして否定をし)

ン、む...ぁ、は......ハザマさん、そんなにされたら、
(1度だけのキスでは飽き足らず何度も唇を重ねられ呼吸が途切れながらも懸命に息を吸いキスの嵐が治まると呼吸を乱しながら｢恥ずかしい、よ｣と必死に訴えかけ。
こんなにも続けざまに愛を注がれては器が耐え切れず羞恥で壊れてしまうのではと言う恐怖と身体中から溢れる喜びが混ざり合い複雑な心境で)

正解、大当たりだ。
(相手の出した答えに対しにっこりと微笑むと賞賛するようにパチパチと手を叩いて。
｢こうでもしないと、信じちゃくれないんだよ。愛しい人ですら｣と悲しげな表情で呟き全く痛みもないし切れてもいないと証明するためくいくいと小指を動かして見せ)