桜木と、蛇の腹の下【隠れ家】

>アマネさん
おや、(嬉しそうにもっと、と擦り寄る頭を被せている手のひらに感じるとどうにもその仕草が可愛らしくて笑い、「どこかの仔犬さんみたいですねぇ。」等と前髪を整えるように手のひらで撫でながら)


んー、自覚無しですか？(睫毛が親指に柔らかく当たると閉じられていた瞼から水色の瞳が覗き、どうやら頑張って思い返そうとしている相手が健気に思えて眉間辺りにちゅっと親愛を込めたキスを落とし)


…優しいんですね。(架空の話でも表情を沈ませる相手を目にすると、何故そこまで人の為に想えるのかとの疑問が微かに過り。きっと人一倍ひとの痛みに敏感で、自分の事のように悲しく感じるのであろうかとの思いに至れば、今までそんな風に思われた事等は己の覚えている限り余り経験が無く。しなやかに強いようで脆い一面を覗かせる相手へ密かに惹かれるのを感じながら抱き締めたまま力の入る拳をそっと手で包み込むように持ち)


すみません、…今だけは。(詮索はこれ以上しないと言うような相手の心遣いに救われながら、許可を降ろして貰ったと同時に柔らかいキスをそっと受け。少し離れて鼻筋を当てたままクスクス笑う相手の吐息が掛かると治まらない早鐘の鼓動を此方も何とか抑えていたものの、"足りない"とでも言うように柔らかい髪の襟足を斜めから軽く掻いて髪の房を持ち、形良い唇の感触を確かめるように角度をずらして軽く何度も唇を重ね)


な、小指を？誠意って、もしかして相手に送り付けるとか…。(相手が指で象るその情景を思い浮かべると、余り賛同出来る話ではないなと思うのか"ちょきん"と言う相手の効果音すら若干痛そうに片眉を潜め。「他に誠意の表し方がありましたでしょうにねぇ…。」等と先程(イメージで)切り落とされた相手の小指を労るよう手を取って擦りながら)