桜木と、蛇の腹の下【隠れ家】

勿論、ハザマさんが待っているからね。
心配するこたァねぇよ、掛け持ちなんてよくある話だ。
(ゆるりと頬を緩ませ優しく笑って)

わかった、その日が来るまで待っておくよ。

ふふ、承知した。
(嬉しそうに頭を撫でられればもっと、と言いたげに擦り寄り)

背後の体の心配までしてくれてありがとう、結構丈夫な作りだから心配は必要ねぇ、だとよ。


俺が、ハザマさんを?
(睫毛が指にあたる感覚と相手の言葉に閉じていた青い瞳を開け首を傾げ。自分が相手を振り回した事なんてあっただろうか、と過去に自分が相手にした事を思い出そうとして)

.....俺は、ハザマさんが傷付くのは好きじゃない、な
(自分からならば、と苦笑する相手の言葉を素直に喜べずぎゅっと拳を強く握り一層表情を暗くして)

そうかい、じゃあ話してくれる日を待っているよ。
(これ以上の干渉はいけない、と自分にセーブをかけここで詮索を打ち切り。
｢2人きりなら、良いよ｣言い終わると同時に目の前にある相手の唇へキスをしてクスクスと笑い)

まぁ、な...遊女が約束の時に小指を切って相手に渡して誠意を見せたって所から来てるから仕方がねぇよ。
(チョキン、なんて口に出しながら指で鋏の形を作り先程絡めた小指を挟み、切る素振りを見せて)