今夜は不思議と眠れないから此処でぼーっとさせておくれ。 (緩く帯を占めた着物のまま縁側へと座ればチラチラと光る星を眺めながら大きめのクッションの上に寝転がりほう、と息を吐いて。 寂しさで眠れないわけでも嫌な事があって眠れないわけでもないがただぼんやりと眠れない、と言う意識があり相手と一緒にいたこの場所で星を眺めていればいつか眠れる様な気がして相手の残した静かな香りを胸いっぱいに吸い込み瞳を閉じて)