ハザマ 2017-03-05 19:57:22 |
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>アマネさん
ええ、…何です?(胸元に円を描く相手の指の腹に撫でられると何処か緊張した様子の藤色の頭を目にし、普段お願い事など遠慮して口にしないであろう相手の珍しい尋ね掛けに聞く体勢で居たものの、その内容に幾ばくか拍子抜けした様子を執り。「何です、それ。」と何だか可愛らしい頼み事へと一息笑い。胸元の手を柔く取りながら顔が見たくて少し開いた視界に相手の顔を映し)
アマネ…、(「…さん。」と後からどうしても敬称が追っ掛けてきてしまい)
奇跡ですよねぇ。…自分から好きになったひとに好きって言われるのは、(幸せそうに笑う相手の愛らしい声に此方も耳が幸福でそう当たり前のような事を溢し。頬を包む手に気付いて言葉尻を切ると優しく触れるだけのキスを受けて静かに離す音をさせ、貴重である相手からの口付けにはどうにも高揚感を隠しきれないまま吐息で笑い「…もしかして我々キスし過ぎですか?」と。もしかしなくともな事を)
おや、他人事ですね?(大変だと微笑み返す相手の顔を見ながらその想いを知ってか知らずか「アマネさんの所為ですのに酷いですねぇ…」等と遇われた男のように悄気た芝居で戯れるように藤色の髪の房を掬うよう丁寧に触り。簪の事を言われるとふとそのハーフアップされた髪飾りに目がいき「あ、そういえばアマネさんの髪を全部下ろされた所って見たこと無いですね?」と何の気無しに答えていたが)
んー、邪魔では無いですが…髪を下ろされた姿はいつか見せてください。(と何と無く含んだ物言いで笑みながら頭を撫でていた手は次第に指で淡い藤色の髪を弄り始め)
…たーまに、それって意地悪なんです?(何故素直に楽しめていないのか不思議がる相手の顔を若干ながら恨めしそうな視線を冗談で当てて。相手の誤魔化すような笑みを見ると、まさかと言った目でぽかんと眺めつつ「…誘惑するとは悪い子ですねぇ。」と相手の過去の事などは問わないものの側頭をつんつんと指で小突き。「次からは私だけですよ?」と)
え、…ち、違うんですよ。あの、職場の上官に連れられて。…私は酒が飲めないので話に飽きて途中で抜けて帰ってますから。(別にと言った相手から意外だと少し棘のある口調へと大いに焦って弁解し始め、失言へ反省するように相手の顔を窺うように軽く覗き込み「…本当ですよ」と)
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