赤の騎士 2017-03-01 00:05:01 |
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――エェ、そんな事ありませんて。おいちゃんは赤の彼みたいに紳士や無いですし……リンリンちゃん、めちゃんこ可愛いけ。おいちゃん、リンリンちゃんとなら大歓迎やわ(試すような言葉を向けられるとは思わずにその言葉を今一度脳内で繰り返してから、そんな考え事すべてを掻き消す様にアッハッハと高らかな笑い声を上げて。高らかと大げさなまでに上げた笑い声には既に先ほどの探る空気は交わっておらず、すっかり茶化すような雰囲気でふざけるように舌先を覗かせて。先ほど力強く掻き毟った頭を撫でられれば続けられる言葉を聞いて、「__見た目を変えるなら、帽子屋にリンリンちゃんの為の服を作って貰えば良き。喋れば喧しい女男やけど、帽子屋の作ったドレスを気に入らないなんて言う話は聞いた事ありません。腕は確かなんやと思います。」彼女が持っている女性としての魅力を少しでも高めるためのアドバイス、その役目に選ばれたのが自分だと聞けば手伝わない訳にも行かず。「後___せやね、おいちゃんと一緒におったら良い子ちゃんだけじゃ手に入れられない考え方を貰えるんとちゃいますか」既に彼女がアリスじゃないならば取り入っても意味は無い、そうとは思うが、それでも彼女の幸せをと考えてしまうのは己を重ねてしまうからだろうか。くは、と吹き出すように笑い声を上げてはピシと己を指さして「ほら、おいちゃん。城にいる誰彼とは少し雰囲気ちゃいますから」どうにもこうにも、優等生が多い城内を例に挙げて)
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