赤の騎士 2017-03-01 00:05:01 |
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猫ちゃん……そのチェシャ猫さんにも会ったみたいけれ、ど……。
(以前から興味を抱き時折目で追ってしまっていた兎耳との念願の接触を果たせば随分と気に入ったらしくもふもふと何度も軽く握ったり緩めたりを繰り返しながら満足げな溜息を漏らし。そうして堪能している間はどうやら相手の話も半分程度しか聞こえていないのか、何とも曖昧な相槌を時折返すだけのまま暫しその感触に浸ると存分に触れ合った後漸く相手の耳を開放して。まだ掌にふわふわとした心地よい感触が残っているのか両手を握ったり開いたりを繰り返しながら自分の椅子へと戻ると「はぁ……ありがとう、とっても気持ちよかったわ」なんて未だ少々夢見心地な様子の言葉を呟けば今更ながら緩んだ表情を直そうとするようにぺちん、と頬を数回叩いて。「触れさせてもらったお礼、と言っていいのか分からないけれど、またお手伝いがてらお茶でもお持ちするわ。まだまだ貴方に知ってほしいお菓子や、お話ししたいことがいっぱいあるもの」水中で花を咲かせていた茶ももう茶葉が萎れたように見える程度しか残っておらず、菓子も一通り食したところ。そろそろ相手を引き留めるのも難しい頃合いだろうか。終わりの時間が見え始めた茶会の中で自分の元のクニの品々に興味を示してくれる相手だからこそ次の機会の提案を口にすればにっこりと紅色の唇をつり上げながらそちらの様子を窺って)
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