赤の騎士 2017-03-01 00:05:01 |
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(手渡した瓶が温まり始め、相手の寒さを少しは和らげる事が出来たのだと相手の言葉により知れば浮かぶのは少なかれ満足したような得意げな気持ちで。そんな得意げな気持ちも続く提案によりあっと言う間に覆されてしまうと、最初こそ向けられた言葉と共に差し出されるその手に疑問のような表情で僅かに頭を傾けて。続けられた選択肢の様なもう一つの案により差し出される手と先の言葉の意味を組めば反射的な声が滑稽に上がり、強張る様に肩が持ち上がってしまう。悪戯っぽい言葉から補足された選択肢とは己の性分を見て作られた物だと理解し、"ぐぬぬ"と困惑を表情に浮かべ。唇を一の字にきつく結んでは眉尻を此れでもかと落とし視線は落ち着かずに右往左往。勿論、彼女のエスコートが有れば自分一人で勘を頼り進むよりも効率が良いと分かっているのだが、どうにも己にとって馴染が無く、未知数すぎるが為にどう接して良いのかが分からずに困惑する、そんな彼女に触れても良い物かと葛藤が胸に蠢いて。導き出した答えはと言えば「___もし、木にぶつかりそうだったら教えてくれョ」モゴモゴと歯切れの悪いボソついた声量で親指と人差し指を使い指先の本当に僅かな先を使いちょんと微かに裾を摘まむ事、それですら距離感が近すぎるとばかりに今まで以上に腕を伸ばして出来る限り相手に嫌悪感を持たれないよう距離を生みながら「俺だけだったら何回転ぶか分からねェから、___助かる」不器用なりに目尻に皺を刻むような笑みを浮かべると"さんきゅう"と心強いその提案に感謝の意を伝えて)
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