赤の騎士 2017-03-01 00:05:01 |
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__ッきゃ!もう、一体何処に隠れていたの?
(雰囲気に落ち着きが戻ったことを察したからだろうか、不意に背後から肩に掛けて柔らかな重さが飛び込むと驚きに思わず声を上げるも、それが探していた猫だと分かれば一瞬緊張してしまった肩をほっと落として。子猫ならまだしも成猫が肩によじ登るのは聊か不安定で、何とか掴まろうともがいていた猫を抱き直せば再度相手の隣に腰を下ろしてから膝の上に座らせて。「最近此処でよく会う、私の新しいお友達よ。もしかするともう他に名前があるのかもしれないけれど、私はライルと呼んでいるわ」すらりとした体に赤茶の滑らかな毛並みをした猫の頭を撫でながらどこか楽し気にそれの紹介を口にすれば、正直な所同じ猫でもチェシャ猫のような事例もある不思議な世界だからこそ愛玩動物として普通に扱って良いものか悩みつつ、一先ず付けてみた猫の名を告げて。「__ふふ、貴方の恩人なら私にとっても同じだもの。丁度ライルに首輪か何か付けてあげようと思っていたところだし、喜んでお付き合いするわ」元よりそろそろ買い物に行きたいと思っていたところ、加えて相手が名を思い出すのに一役買ってくれた人物のためともなれば断る理由などなく。猫の喉元を擽る様に撫でながら快諾すれば、言葉こそ平静を装ってみたものの好き合う同士が出かけるとなれば言わばこの誘いはデートということになるだろう、そんな事実に微かに頬を染めながら思わず口元を緩めて)
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