赤の騎士 2017-03-01 00:05:01 |
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(仕事依頼を出した時間よりも僅かに早い時分で有れば部屋の中に彼女がいるだろうと踏んでおり、想定通り、ノックを見せた扉の奥より人の気配を感じられる音が聞こえると表情には浮かべないものの安堵の気持ちを落とし扉が開くのを待ち。見てわかる程の物腰で申し訳なさを伝えられると、たんに己が早く来ただけなのだと説明を鋏む隙間を見つけることが出来ずに頭を左右に揺らすばかりで。それから閉じていた唇を開き「いいや、私が早くに着てしまったのだ」と謝罪の言葉を受けた後に彼女が持っている考えを否定するべく短い言葉を伝えて、「今日は溜まっている仕事が無いのだ、__どこかへ出かけるにも一人では行き辛い。……だから、もしお前が良ければ私に付き合ってくれないだろうか」どこかへ行きたいと思えど一人で出向くことを考えればその空しさだけで諦めてしまう、だが、相手が一緒ならば気負う事も無くたまの休日を使えるだろうと、期待を持ちながらも伺うように真直ぐな目を向けながら戻ってくるだろう返事に息をひそめて待ち)
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