主 2017-02-28 21:55:49 |
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…っ、ごめんな。
──俺に逢いに来ていいから。
(涙目になり乍己に訴える姿は見ても居られず何かかける言葉を必死に探していた最中に、自身の手に貴方の手の温もりが感じ取られたのでふと手元に目を向けると若干震えては強めに己の手を握りしめていた事に気付いたその瞬間、ぽつりと何か雫の様なものが落ちてくる。まさかと思いつつ瞬時に彼女の顔を見詰めるとそのまさが的中し子供のように大泣きしている貴方がいて。冷淡な言葉を投げかけてしまった罪悪感からかその姿をもう見てられなくなり、眉間に皺を寄せては心苦しい表情でただただ謝罪を述べる言葉しか出てこなくて。どうすれば泣き止み落ち着きを取り戻してくれるだろうかと考えたところ、掴んでいた彼女の手首をぐっと此方へ引き寄せてはそのまま強く抱き締めてしまい、背中を擦ってあげたり頭を優しく撫でたりし乍上記を貴方の耳元ら辺でぽつり、と。不器用にも懸命に出した答えがこの行動で。)
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