さのよせ 2017-02-24 17:52:22 |
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【叶わない¨恋¨】Part2
その後もたくさん龍友くんに相談した。
まるで、自分の恋が叶わないことを忘れるかのように。
ある日、Sクラスの教室をぼんやりと眺めていた。
みんなざわざわする中、私だけが凍ったように静かだ。
「レディ…どうしたんだい?凍ったような感じして」
『……神宮寺くん…』
神宮寺くんにはいろいろと龍友くんに言えないことをたくさん相談している。
だから、私が来栖くんを好きなのも当然知っている
彼のパートナーは春ちゃんなのに…、神宮寺くんは私の恋が叶うようにエスコートしてくれている。
以前、どうして春ちゃんより、私の方を応援してくれているの?と聞いたことがある。
¨子羊ちゃんは、レディよりも確かに可愛いのかもしれない。
でも、オレはレディの友達だろ?
だから、レディの恋を応援しているだけさ…¨と
こんなに優しい友達に私は恵まれているんだと幸せを感じた。
「レディ、残念なお知らせがあるんだ…」
『…え?どうしたんですか?神宮寺くん……』
「おチビちゃんが……そう、子羊ちゃんと付き合ったんだ……」
グサッグサッと音をたてながら私の胸に心に刺さってきた。
今まで、凍ってた体に更に凍らせるかのように…
今、神宮寺くんの言った言葉が刺さるのだ。
『……そ、そうなんだ……。ごめん、今までありがとう……((走りだす))』
ああ、なんて儚く散ったのだろう
ああ、今私どんな顔しているのかな?
ああ、もうこの世から消えたい
心の中がめちゃくちゃになって思考がバラバラ…
ただただ、夢中に廊下を走ることしかできなかった。
ドンッ
『……あッ……ご、ごめんなさい』
私は誰かとぶつかってしまった
「……別に大丈夫けど。
今度から人に気を付けろよ……」
ぶつかったのは、私の心を取り乱してた張本人だった。
そこには、ちょこんと居座る春ちゃんもいた。
『……本当にご、ごめんなさいッ……。グスッ…((走り出す))』
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