( 相手の表情を見、どうしたのかと不思議そうに首を傾げていれば差し出されたのはいくらか落ち着いた色合いではあるものの、彼が数多の女子から貰っていたようなそれで。まさか本当に準備されているとは思わなかったのかまた驚き瞬きしてしまい。感謝せねばとは思っても元来素直な方ではなく、暫し視線を彷徨わせた後、意を決したのか口を開き極小さな声で「…感謝する。」とだけ告げて。 )