“君には黙秘権がある。なお供述は、人質交渉で君に不利に……いやね、一度言ってみたかったんだ!”
──陽気なジョークを飛ばしながら、朗らかに笑うアメリカ人。
“ああ、なんて可愛らしい子だ。君を盗んできたつもりが、私の心を盗まれたようだね”
──これも何かの縁とばかりに、口説きにかかるイタリア人。
“さあ、そんなに堅くならなくて大丈夫だよ。まずはティータイムにしようか”
──いつ何処であろうとも、紳士としての振る舞いは揺らがないイギリス人。
“俺は仕事で忙しいから、お前にいちいち構ってられんが……美味い飯くらい食わせてやるよ”
──何故だか、仕事と食へのこだわりだけは無性に強い日本人。
>>1-3 ※施錠中※