悲しき鬼 2017-02-12 20:26:59 |
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そう。…なら、きっとここの花達もあなたが大好きね。生き生きと美しく、咲かせてくれるから。
(隣に腰かける彼を一瞥すれば、言葉からにじみ出る優しさがそのまま、その眼差しにも表れていて。花は好きか、との問いかけには、明るい笑顔を咲かせてから大好きよと口にする。――彼が屋敷の奥へと消えていく間、縁側に腰かけたまま、心地良い風と芳しい花々を楽しみながら。ふと、戻ってきた彼から差し出された砂糖菓子に、ぱちりと目を瞬いて。)わぁ…!なぁに?これ!凄く綺麗ね…!それに何だかきらきらしてる…!(それが食べられる物だと、ましてや甘い砂糖で作られたものだなんて知らないまま、初めて見る淡く繊細な砂糖菓子に瞳を輝かせて。)
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