名無しさん 2017-02-11 21:42:25 |
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問題ない
(やはり彼女は可愛いだなんて惚気ながらも気掛かりな点がひとつ「やっぱり銃は嫌いか?」唐突な質問を口に腰に納めた銃をケースの上から撫で)
何よ急に
(片付けが終わりかけの頃、思いがけない質問が耳に飛び込み手を止め「もちろんよ…、でもあなたが持ってても怖くないわ」店に来る客で銃が持っていれば少し身体が強張るが隣に居る人が持っている事には抵抗はなく)
深い意味はない
(己を特別扱いしてくれる事に胸が高なり、酔いも手伝って普段以上にスキンシップを取りたい衝動に駆られ「なぁこっちに来てくれよ」両腕を広げ彼女の方を向き)
なに?
(両手を広げてこちらを待っている様な仕草に少しだけ首をかしげ、ゆっくりと歩み寄りながら彼の胸に飛び込み「どうしたの?」ぎゅっと抱き締めてから上を見上げ)
いーや、相変わらず可愛いなって
(飛び込んでくれた相手を受け止めぎゅっと抱き締め頭を撫で「俺ほんとお前の事好きなんだな」愛して止まない女性を腕に耳元で囁き)
どうも、でもまだまだだと思うわ
(店内はひんやりと冷たいが身体と心はあたたかく、耳元に吹きかかる吐息がくすぐったく身を震わせ「ホントよね、なんでかしら」どうして自分のことを好きになってくれたか今更不思議に感じ)
最初は冷たくされて俺に惚れさせようと遊んでた。それが気付けばすっかりリシュリーの虜になっちまってた
(抱き締めたまま近くの椅子に腰掛け向き合うように膝の上に彼女を座らせ、長く美しい髪を撫で彼女の全てを愛しているのだと毛先にキスして)
私のこと遊んでたのね…酷い人
(向かい合わせになった姿がガラス窓に薄らと映ると少しだけ頬を染め「ねぇ、こんな姿父さんに見られたら…」外にいるかもしれない父親に発見されればと思えば少し体を離し)
ほんの序盤だけ、あとは必死だった
(自称とは言え世界一の色男が本気で誰かを振り向かせようとしたのは勿論これが初めて「悪かったよ、ほら」心配するのは最もな意見、足の悪い彼女が転ばないよう丁寧に下ろしてやり)
私にはからかってるようにしか見えなかった
(異性を愛したことのない人間にとって本気という言葉は思いつくはずもなく「そういうのは…家に帰ってから」赤らめたまま聞こえるか聞こえないかの音量で軽く彼の頭を叩いてからそそくさと逃げるように店の裏に行き)
はは、悪かったよ
(遊んでると思われていたからこそ最初は相手にして貰えなかったのだと判明「わかった、先に帰っとくからな」逃げる彼女の背中に返事を投げ掛け、テーブルに体重を乗せて立ち上がり千鳥足で家を目指し)
ビックリした…
(あの時何も言わなかったらどうなっていたんだろうと思うと顔が熱くなり、裏で作業していた父と共に後片付けを終え暗がりの帰路を後をつけられてないか背後に注意しながら進み)
(曇りで月明かりが少ない日は短い距離と言えど女性とその父親だけで夜道を歩くのは危険かも、何を言われようと一緒に帰るべきと考え少しだけ進んだ道を店へと引き返し)
(早く家に着こうと少し歩くスピードを早め、あと少しという時に目の前から近づいてくる人影に足を止め「…だれ?」不安げな声を上げ父は自分を守るかのように少しだけ前に立ち)
待て俺だ、一緒の方が安心だろ?
(店からの帰り道となれば金品を持ってるのではと襲われる危険もある。銃を持っていれば撃たれかねない父親の殺気に咄嗟に両手を上げ、後方に身を隠すリシュリーに向かって声を掛け)
…ジョシュ
(聞き覚えのある声に顔を覗かせれば先に帰ると言った彼が立っており、安堵のため息をついた父は彼の頭を叩き1人歩いて帰り「まだ帰ってなかったの?」あれだけ飲んでまだ飲み足りず何処かで飲んでいたのかと勘違いし)
…あいてっ
(まさか頭を叩かれるとは思っておらずびっくり眼でパチパチ瞬きを繰り返し「一緒に帰ろうと思ってな」気の効く父親の背中に口パクで有り難うを述べ、残った彼女に向かって手を差し出し)
(父の行動にこちらも驚き目を丸くして暗闇に消える父の背中を見つめ差し出された手を握り返し、彼の温もりに嬉しそうになるのをぐっと堪え「また呑んでるんじゃないかと思った」少しきつい口調で見上げ)
そんなに呑まない
(相手にとっての己はひたすら呑むだけの人間と認識されてるらしく肩を竦めて笑い、歩くリズムに合わせて繋ぐ手にギュッギュッと力を込め)
だよね。…何やってるの?
(さすがの彼もあれだけ飲めば倒れる事は分かってるだろうと、繋いでる手に力を込めたり緩めたりする行動に疑問を持ちチラッと片手を見てから再び彼を見上げ)
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