20639 2017-02-07 20:29:46 |
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(ほぼ無表情のまま紅茶を口に一口含み、嚥下する。すごい美味しい、これから毎回この茶葉を使ってもらおう。とか味覚からくる多幸感にふわふわ浸り。それから相手の言葉に顔をあげれば、嬉しそうな雰囲気を醸し出していることがわかり。それで内心は、あーかわいいなぁとか本当知られたら何を言われるかわかったもんじゃない、益体のないことを考えていて。それからそのちょっとふわっとした思考のままに、「そんな定型文じゃなくて、もっと心のこもった言葉が聞きたいな、俺は」と、完全に自分の欲求以外の何でもない言葉を、いつも通りの平坦な調子で述べて。無心で口をついてでた言葉ということは割りかし本心で、常日頃なら相手を困らせないようにセーブしているようなものであり。やってしまったとティーカップの中の紅茶に一度視線を落として考えるものの、言ってしまったものはどうしようもない。何となく誤魔化すように、僅かに眉尻を下げて微かな微笑みを浮かべ )
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