主 2017-01-28 16:28:03 |
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……賑わっているな。何も知らない愚かな人間どもめ。あと3日もすればこの世界から、國ごと消えてなくなるとは夢にも思わなんだ。
(町の中心を囲む様に深い森が広がっている。その森の奥にボロボロの日本家屋がある。冷たい石階段を登りきったその先にそこだけ次元が歪んでしまったかのようなその家の主でもあり、この國に伝わる古い書物にも書き残されてきた「神」と呼ばれる存在。だが、今は力の半分を失い窮屈な人間の姿になっている。そんな、黒色の着物を身にまとい、素足で階段をゆっくりと登りながら上記を言うと、祀りの中から聞こえる人々と楽しげな声は遥か遠い昔の情景へと変わる。過去も、祀りが幕を閉じるまではこうして人の姿に変わり祀りを楽しんだ。それ以外でも、人間の中に溶け込み人間の生活を真似ていた。だがそれも、過去の話。今はそんな思い出と人間が飾るものなど必要ない、と心のどこかでいい聞かせては、虫の声一つない森の階段をペタペタと登り)
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