人外娘 2017-01-24 22:17:19 |
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【リリィ】
(いつもなら相手の言うことには素直に従うところだが、今回ばかりはそういうわけにもいかず。大きくなるまで待てという相手にまた困った顔をすると「でも…だって…大きくなるまで待ってたら、他のひとに翔さまを取られちゃうかもしれないし…」ここには年上の美しいメイド達もたくさんいる。成長を待っていては相手が彼女達に惚れてしまうかもしれないと悲しそうに呟き。明らかに勢いで圧しきった形だが、許可を得られるとひしっと抱き着いてドキドキしながら顔を近づけ。初めてなせいで何度も鼻先がツンとぶつかってしまうが、一度キスをするとそんな事を気にする余裕もなくなってちゅっちゅっと何度も何度も、唇がふやけてしまうのではと心配になるほど口づけを交わして)
【イリス】
(小さい頃からの仲と言えば前の主人とリリィの間柄もそう呼べたはずだが、だからといって彼女が主人に懐いたり今のように名前で呼んだりすることは決してなかった。それはもちろん主人が彼女を手酷く痛めつけていたからで、つまりリリィが懐いているということは目の前の相手が昔から彼女に対して優しかったという証明であり。「…翔也様は、昔から私やリリィのような人間じゃない存在にも優しくしてくれていたんですね」おかげでようやく今まで受けた親切を打算や駆け引きではない純粋な優しさと信じることができ、熱で弱っているせいだけではない穏やかな顔つきで呟いて。しかしお粥を食べきっただけでもかなり体力を使ったらしく、次に差し出されたりんごはたった一口かじっただけで「…ごめんなさい、上手く噛めなくて…あとは翔也様が召し上がってください」と申し訳なさそうに一言添えるとまた相手に体を預け)
【ロザリー】
(まだ愛着も無いものを褒めるなんておかしいと、偏った思考から訝しげに相手を見つめるが「ま、また綺麗って言った…!」恥ずかしげもなくこちらの容姿を褒める言葉に戸惑いを隠せずにいて。しかし別に相手の考えが間違いだというわけではない。それを説明するために言いづらそうに口を開けば「…普通、そういうのってお気に入りのメイドにしか言わないんですけど…」と以前の主人を見ていて学んだことをそのまま教え。お前の傷が痛んで眠れなかったと言われるよりは良いが、やはり自分だけ悶々と一夜を過ごしたのだと分かれば不平等というか、どことなくモヤモヤした気持ちになり。そんな気持ちも相手一言で羞恥に塗り替えられれば反論しようと何か言いかけるも、側の人狼がガチャンッとフォークセットを落とす音に掻き消され「そんな…翔さまが…ロザリーさんと…!?」とみるみる真っ赤になって目を潤ませ、厨房へきびすを返す彼女を引き止める間もなく"あのロザリーがそんな事させるなんて…""だから今日は露出が少ないのね"などとざわつくメイド達の声に自分も耳まで赤くしてうろたえ「――違うっ、そういう意味じゃないから…!翔也様も何か言ってください!」自分がいくら喚いても照れ隠しとしか聞こえないらしく、不本意だが相手に助けを求めて)
(/見た目に反してしっかり者な感じですね!私がいなきゃ駄目なんだから、という奴でしょうか…!了解しました!
こちらこそ末永くよろしくお願い致します!)
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